代理店ビジネスの成否は、営業力よりも先に「どの商材を扱うか」でほぼ決まります。手数料の高さだけで選んだ結果、「顧客に合わず売れない」「売れても単発で収益が続かない」というケースは珍しくありません。
本コラムでは、これから代理店を始めたい企業様や、新しい商材を探している代理店様に向けて、契約前に確認しておきたい商材選びのポイントを解説します。
最も売りやすいのは、すでに付き合いのある顧客にそのまま提案できる商材です。たとえば宿泊施設との取引がある企業なら、ホテル・旅館向けのサービスは話を切り出しやすくなります。
ゼロから新しい顧客層を開拓する必要がある商材は、手数料が高くても成果が出るまでに時間がかかります。
「月額〇万円で〇〇ができる」「電気代が〇%下がる」のように、顧客に数字で効果を伝えられる商材は商談が進みやすくなります。「高品質」「業界最安級」といった言葉しか材料がない商材は、売る側が苦労します。
1件売るといくらになるのか、それは一度きりか毎月続くのかを、契約前に必ず確認しましょう。「応相談」とされている場合も、問い合わせの段階で目安を聞いておくことが大切です。
商材によって、代理店・取次店・紹介店・業務委託など契約形態が異なります。営業担当を置けない場合は、顧客を紹介するだけで報酬が出る「紹介店」から始めるのも一つの方法です。
営業資料、研修、商談への同行、問い合わせ窓口など、メーカー側のサポートがあるかを確認しましょう。特に初めて扱う業界の商材では、サポートの有無が成果を大きく左右します。
同じ「手数料〇万円」でも、形態によって収益の積み上がり方はまったく違います。自社の経営方針に合う形態を選びましょう。
| 形態 | ひとことで言うと | 手数料の受け取り方 | 向いている代理店 |
|---|---|---|---|
| 初回型 | 売ったらすぐ、まとめてもらえる | 契約1件ごとに1回だけ | 早く収益を出したい、たくさん売れる営業力がある |
| 継続型(ストック型) | 少しずつ、毎月もらい続けられる | 顧客が使い続ける限り毎月 | 時間をかけて安定した収益を積み上げたい |
| 併用型 | 最初に少し、その後も毎月もらえる | 契約時に1回+その後毎月 | すぐの収益と将来の安定、両方がほしい |
たとえば、1件の契約で受け取る手数料の合計は、顧客の利用期間によって次のように変わります(金額は説明用の仮の例です)。
| 形態(手数料の例) | 1か月目 | 1年後 | 2年後 |
|---|---|---|---|
| 初回型(1件5万円) | 5万円 | 5万円 | 5万円 |
| 継続型(毎月5,000円) | 0.5万円 | 6万円 | 12万円 |
| 併用型(初回2万円+毎月3,000円) | 2.3万円 | 5.6万円 | 9.2万円 |
短期では初回型が有利ですが、顧客が長く使い続ける商材なら、継続型や併用型のほうが最終的な収益は大きくなります。
継続型や併用型では、顧客が解約した場合に手数料が返金になる条件(戻入)が設定されていることがあります。契約書で必ず確認しておきましょう。
代理店を始めたばかりの企業がつまずきやすいのは、次のような商材です。
気になる商材が見つかったら、契約前に次の項目を確認しておきましょう。
代理店ビジネスで成果を出すには、手数料の高さではなく「自社の顧客に売れるか」「収益が続くか」「無理なく関われるか」で商材を選ぶことが大切です。契約前のひと手間が、長く続く収益につながります。
代理店エージェントでは、業種やターゲットの異なるさまざまな商材を掲載しています。自社の強みを活かせる商材を、ぜひ探してみてください。
▶ 掲載商材を見る